毎年恒例のサイクルモードへ今年も行ってきました。
カンパニョーロブースで展示されていた新製品についてレポートをお届けします!
サイクルモードとは
サイクルモード日本最大級の自転車ショー。フレームやパーツ、ウェアなどの各メーカーやショップ、自治体がブースを出展しており、各モデルや注目の新製品に間近で触れることができます。試乗コースもあり、最新のロードバイクから電動自転車まで、各メーカーのバイクに実際に乗ることもできます。トークショーやキッチンカーもあり、毎年多くの来場者で賑わっています。
カンパニョーロブース
魅力的なブースがたくさんありますが、やはり一番の目的はカンパニョーロのブースです。
写真を見返すとここ以外ほぼ撮っていませんでした笑
パワーメーター
まず最初に目に留まったのは、つい先日発表されたばかりのパワーメーター ”HPPM”
ブース本体ではなく、試乗受付のカウンタに置かれていました。
今までカンパ対応のパワーメーターとしては、SRM、power2max、stagesから出ていましたが、自社製品としては初。
パワーメーターは、計測する場所によってクランク型、ペダル型、ハブ型に分類されます。(バルブキャップ型のような特殊なものもありますが、、一般的にはこの3つかと思います)
それぞれ精度や値段の面でメリットデメリットがありますが、今回発表されたカンパのパワーメーターはクランク型。
クランク型の中にも、stagesようなアーム部分にセンサーがついているもの、SRMやpower2maxのようなスパイダー部分(中心)にセンサーがついているもの、メーカーは忘れましたがシャフトについているものがあり、カンパはスパイダー型です。上記のように様々なタイプがある中で最も精度に優れ、最も高価なタイプです。初の自社製品と書きましたが、SRMとの共同開発だそう。SRMといえば、パワーメータの元祖として多くのプロチームで採用されてきた非常に実績あるメーカーです。信頼性はバッチリですね。ただし価格もSRMレベルで約40万円。近年パワーメーターはかなり普及してきており、5万円台の製品もある中ではかなり高価な部類ですね。
そして一点残念なのは、クランク長165mmの設定がないこと。筆者は短足のため165mmのクランクを使用しているので、これでは買えませんね。(元々買う予定はないですけどね、、)
新型スーパーレコードEPS
昨年発表された新型スーパーレコード。
2月にハンドメイドバイシクル展に行った際に搭載したバイクがあったので初見ではありませんが、じっくり見れたのは初でした。
先代からの主な変更点は2つ。
1つ目はスラム、シマノに続いてワイヤレス接続になったこと。
2016年、スラムが世界初のワイヤレス変速としてE-Tapを発表してから早8年。最後まで有線の電動だったカンパもついにワイヤレスとなりました。
ワイヤーがないことで、ハンドルまわりがすっきりする、完全内装フレームでは組み立てが楽になるといったメリットがあります。
ただし、前後のディレーラーにバッテリーがつき、やや不恰好になった印象は受けました。
先発のスラム、シマノはもう少しスタイリッシュです。あえてカンパを選ぶ理由としてデザインの良さが挙げられることは多いので、残念ですね。
そして2つめは伝統の親指シフト(俗称)が消滅したこと。
1997年に初代エルゴパワーが登場して以降、「ワンレバーワンアクション」を掲げ、
ブラケットの内側にワイヤー解放のシフトレバーがあるスタイル続けてきました。下ハンを握った際の使いづらさはあるものの、カンパニョーロのアイデンティティとしてとてもカッコいいと思っています。
そんな親指シフトですが、今回登場したスーパーレコードでは消滅してしまい、
ブレーキレバーの内側にボタンが2つ上下に並ぶ形になりました。
エルゴパワー全体の形状も全体的に細身になった印象もあり、遠目にはシマノとあまり変わらないデザインに。カンパニョーロらしさが半減どころか、ほとんど無くなってしまい、カンパニョーロフリークとしては非常に残念な変更です。
今回ブースでは実際に変速ができたので試してみました。
まずクリック感が筆者の使っている先代EPSと大きくことなりました。
先代のクリック感はブレーキレバー側「カチッ」親指側「ボコッ」といいう感じなのに対し、
新型は「ギュッ カチッ」とというような感じ。重いというほどではありませんが、やや抵抗を感じました。個人的には先代モデルの方が気持ちの良いクリック感で好きですね。
また、ボタンが上下に2つ並ぶ配置ですが、少し触った限りでは使いにくいと感じました。
下ハンを握った状態なら問題ないかと思いますが、ブラケットポジションだと指を垂直方向に動かす動作が必要になるので、慣れないと難しそうです。
というわけで今回のフルモデルチェンジは「迷走」な気がします。
カンパニョーロの歴史を振り返ると、他社の後追いをして大きな変更が行われた製品は評判がイマイチみたいです。
直近だと、シマノの後追いでクランクが5アームから4アームになった際のデザインはあまりカッコよくなく、ネットでの評判が悪かったのを覚えています。
またかなり昔ですが、リアメカが縦型から横型になった際も評判が悪かったと、今回一緒に見て回った先輩ライダーから聞きました。
今回のフルワイヤレス化もシマノ、スラムの後を追う形での変更ですので、イマイチなのかなと思います。
ただ、上に挙げた迷走期も、次の世代ではカンパらしさを取り戻し、しっかりカッコよく美しくなっているので、今回も次の世代に期待しましょう!
zonda GT
筆者も使用している人気ミドルグレードホイール”zonda”も7年ぶりにモデルチェンジしました。
GTとはイタリア語の ”グランツーリスモ” または英語の”グランドツアラー”の略
車のジャンルの一つで長い距離を高速かつ快適に移動するために作られた車です。
2ドアのクーペスタイルが多いですが、スポーツカーとは異なりセダン並みの快適な室内空間や広い荷室が備わっています。ちなみに筆者の乗っているEクラスクーぺもこのジャンルに当たります。(車✖️自転車の記事も書きたいと思ってます)
今回のモデルチェンジ、主な変更点は
・リム幅が先代の17C→23Cに拡大されワイドタイヤに最適化
・グラベルロードにも対応したタフな設計
など
エンデュランス寄りになった意味でGT”というネーミングなんですね。
完全余談ですが、上記のように考えると車を自転車で例えることができそうです。
トラックレーサー→F1カー
ロードバイク→スポーツカー
グラベルロード・ランドナー・スポルティーフ→GTカー
MTB→オフロードカー
シクロクロス→最近出てきたオフロード対応のスポーツカー? 911ダカール、ウラカンステラート
クロスバイク→SUV
外観を見てみると、まずスポークの本数が変わっています。
G3なのは変わりませんが今までの21本から24本に増えています。
デザインについては、今までのレーシーなロゴから一転、”zonda GT” のロゴが控えめに入っただけの落ち着いた感じになりました。
カンパニョーロというとイタリアならではの華やかな派手な感じでしたが、
ここ最近はウェアも含めシンプルなシックなデザインになってきました。
カンパらしい派手な感じも好きですが、こういうシックなデザインも高級感があっていいですね。
価格は税込12,4000円
高い!
筆者が自転車を始めた頃は定価でも6万円前後だったと記憶しているので倍ですね。恐るべし物価高。。。
まとめ
以上サイクルモードのカンパブースから新製品のレポートでした。
迷走を感じる製品もありましたが、登場したばかりの新製品を手に取ることができたのは楽しかったですし、やはりカンパはカッコいいなと改めて感じる機会でした。
ではまた〜
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