カンパニョーロのディスクブレーキの使用感

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レビュー


愛車 Rvanello SAT DISC (with Sレコ EPS)が 2023年6月に納車され、半年以上が経過しました。
EPSのインプレについては以前記事にしましたので、今回はディスクブレーキについて書きたいと思います。「カンパニョーロ ディスクブレーキ」と検索しても、インプレ情報はほとんど無いので、購入を検討されている方、参考になれば幸いです。

リムブレーキと変わらない?

ディスクブレーキと聞いてどんなことをイメージするでしょうか。
・引きが軽い
・がっつり効く
・制動距離が短い
・雨でも効きが変わらない
・音が鳴る
などが挙げられると思います。

筆者もディスクブレーキに対しては上記のようなイメージ、
特にリムブレーキに比べて強く効く・すぐ止まれるというイメージが一番にありました。

しかしカンパニョーロのディスクブレーキに触ってみた最初の感想は
「あまりリムブレーキと変わらないな」でした。
上記のようなガッツリ強く効くイメージがありましたが、
リムブレーキと大差のない、柔らかいフィーリングでした。
※ちなみに比較対象のリムブレーキは以前乗っていたシマノの105(5800系)です。
レースをやるわけではないので、そんな強力なストッピングパワーは必要ないのですが、
ディスクブレーキ=良く効くというメリットがあまり感じられなかったので、
ちょっと拍子抜けしたのを覚えています。

しかしこれはカンパニョーロの出来が悪いわけではなく、後述の通り意味があるのです。
最初はちょっと不満でしたが、それに気づいてからはとても満足して使用しています。

カンパニョーロの伝統

「カンパニョーロのブレーキは効きが悪い」
これは昔から、リムブレーキの頃からよく言われることだそうです。
しかしこれは完全な誤解。シマノと目指す方向性が違うんです。
シマノはブレーキの役割である「止まる」というところに重きを置いています。
より少ない力、より強い静動力を目指して開発に取り組んでいると思われます。
そんなのブレーキなんだから当たり前だろと思われるかも知れませんがカンパは違います。
カンパは「スピードをコントロールする」というところに重きを置いてブレーキを作っているのです。
コントロールするとは、自在に操るということで、止まるとは違います。
ちょっと握っただけで強く効いてしまったら自在に操ることができないという考え方です。

11速時代のブレーキ(リムブレーキ)はスケルトンブレーキと呼ばれ、アーチが大胆に肉抜きされたデザインでした。これはデザインや軽量化の意味もあったかも知れませんが、剛性をあえて落とすことで上記のようなコントロール性を生み出していたのです。とてもカッコよく憧れでしたが12速化してからは廃止され、シマノと同じようなデザインになってしまいました、、


また、リアのブレーキに関してはシングルピポッドと呼ばれるピポッドが一つの構造でした。(デュアルピポッドも選択可だったと思います)デュアルピポッドと比べると制動力に劣りますが、これも繊細なコントロールを可能にするための構造です。こちらも同じく憧れでしたが12速化してからは前後共にデュアルピポッドになってしまいました。

前項で、ディスクブレーキなのにガッツリ効かない、リムブレーキとあまり変わらないと書きましたが、これは上記のようなフィーリングを引き継いだためと思われます。
ディスクブレーキであってもコントロール性重視の伝統は守られています!

ちなみにカンパだけ使っていると、この感覚がわからないのですが、
先日シマノのディスクブレーキに触れる機会があり、明確に違いを感じました。
シマノは一番始めに書いたディスクブレーキのイメージ通り、少し握っただけでガツッと効きます。簡単にロックします。ハイスピードでもすぐに止まれる、雨の日でも変わらず効くというところでは良いかもしれませんが、加減が難しいなと感じました。
言葉で表現するのが難しいのですが、その時一緒に走っていた方が、
「ブレーキの効きを10段階で表すとすると、カンパは1〜10まで全て選べるのに対して、シマノは3、7、10しか選べないような感じ」と表現していて的をえているなと思いました。

個体差かも知れないけれど。。。

カンパの回し者ではありませんので、良くないことも正直に書きます。
ズバリ、不調が多いです。

思い返せば納車の帰り道、リアのブレーキからジャリンジャリンと擦れるような音鳴りが。
しばらくすると鳴り止むのですが、その後も断続的に酷い音鳴り。
ネットで調べるとディスクブレーキの音鳴りはある程度仕方がないそう。
お店でも(ラバネロ)同じようなことを言われました。
しかしあまりにもよく鳴るので、昔からの知り合いの方がやっているショップで見てもらいました。
ピストンの動きが悪かったようで、シリコンスプレーをピストンに吹きかけながら左右対称に動くよう調整してもらいました。
その後しばらくは調子が良かったのですが、夏の終わり頃からフロントのブレーキの効きが悪くなってきました。騙し騙し乗っていましたが、全力で握ってもフロントだけでは止まらなくなってしまったので、お店で診てもらいました。
オイルを抜いて組み直したりもしましたが、結果ブレーキパッドに油分が染みているとのことでパッドの交換になりました。ただ、若干マシになった程度でスッキリせず。。
またまた騙し騙し乗っていましたが、そのうち後ろのブレーキも効かなくなりました。後ろはパッドを交換しても全く改善せず。
前述の知り合いのお店で再び診て貰うことにしました。
オイルを全部入れ替え、一通りの調整をしてもらうと前後共にしっかり効くようになりました。
久しぶりの感覚です。。
ただ、フロントのピストンはいくら調整しても動きがあまり良くならず、今でも音鳴りや効きが悪いと感じる時は多々あります。
カンパニョーロクオリティによるものなのか、単純に不良品なのか、、
また調子が悪いようでしたら、新品のキャリパーに交換してみるのもありかも知れません。(保証とかあるのかな、、)

まとめ

今回はカンパニョーロのディスクブレーキについて、8ヶ月使用した感想をお伝えしました。
まとめると以下の3点です。

・制動力はリムブレーキと大差ない
・カンパニョーロ伝統の、コントロール性重視のフィーリングはディスクブレーキでも健在
・個体差かもれないが不調が多い

ではまた(^ ^)

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