カンパニョーロマニアとしてずっと欲しかったProfitペダルをゲットしたので紹介します。
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カンパニョーロのペダルについて
自転車乗りの皆さん、ペダルはどこのものを使われていますでしょうか。
ロードバイク等 競技用自転車のペダルというと、現在はシマノ、LOOKがメジャーですよね。
他にはスピードプレイやもう生産終了になってしまいましたがTIMEなんかもあります。
そんなペダル界隈ですが、実はカンパニョーロもペダルを作っていました。
詳しい歴史については他のブログさんでも紹介されているので省きますが、
トゥークリップ&ストラップの時代から、LOOKがビンディングペダルを発表した後もシマノなどと共に後追いでビンディングペダルを販売していました。
10年くらい前まではまだラインナップにありましたが、現在なくなってしまっています。
Profitペダルとは
Profitペダルはカンパニョーロが作った最後のペダルです。
今回手に入れたのはレコードグレードで正式にはProfit PLUSという名前がついています。
最上級グレードということで、美しい鏡面仕上げやチタンのシャフトが特徴です。
筆者が自転車を始めた十数年前、このレコードだけカタログにあったような記憶があり、Profitペダル=レコードと思っていましたが、それ以前にはレコード以外にもコーラス、ケンタウル、デイトナ、と素材や仕上げを変えたProfitペダルがあったようです。(ちょっと欲しい、、)

現在の流通状況と価格について
どのモデルもとっくに廃盤になっていますが、レコード(Profit PLUS)はAmazonや楽天で新品が販売されています。
価格は43,200円。高いですが、シマノのデュラエースが34,000円、lookのKEOブレードカーボン(チタンシャフト)が50,000円なので、とんでもなく高いということではないようです。
次に中古市場です。数は少ないですがメルカリやヤフオクで中古が出ていることがたまにあります。
レコードグレードの相場ですが、傷・使用感の少ない美品で1万円台後半〜2万円台半ばくらいが多いです。使用感強めのものだと1万円以下で出ていることもあります。
レコード以外のグレードはほぼ見かけませんが、先日コーラスグレード・使用感そこそこありのものが6000円くらいで出品されていました。レアなのでコレクション用に買おうかなと一瞬思ってしまいましたw
レコード(ProfitPLUS)
こちらは ”デイトナ” 2000年頃にラインナップされていたグレードで今でいうところのケンタウル相当のグレードです。レコードよりレアで希少価値は高いですね。
中古品の場合、クリートが付属していないことが多いので、別途購入する必要があります。
クリートに関しては、ペダル本体が生産終了となった現在でもカタログ掲載されており、amazonや楽天で普通に購入可能です。
また、Plofitペダルの特徴として、「エンゲージフィックス」と呼ばれる金具も併せて必要になります。
詳しくは取り付けの項目で開設しますが、こちらは新品ではあまり出回っておらず、中古が多いです。
小さな金具なのですが、価格は7,000円前後と高額です、、
なので、中古で本体のみ購入した場合は、プラスで10,000円前後必要ということになります。
超お買い得価格でゲット!
そんな相場感のプロフィットペダルですが、今回レコードグレードのPlofit PLUSを8,000円丁度で購入することができました。
ゲットしたのは、”サイクルモード東京2025”の物販エリアに出店している、ヴィンテージバイクマーケット(エロイカジャパンさん)。
店名の通りオールドパーツ中心のショップですが、カンパニョーロに関してはウェアやグッズ、今回購入したペダルのようなちょい古パーツが沢山並んでおり、毎年面白いです。
今年のサイクルモードは会場がいつもと異なり、物販エリアはメイン会場とは別のフリーゾーンにあったため危うく見逃すところでした。
そんなヴィンテージバイクマーケットを覗いてみると、なんとプロフィットペダルがあるではないか!
しかもお値段なんと8000円!
ただ上の項目で書いた通りの相場なので、この値段なら使用感ありありだろうなとあまり期待せず箱を開けました。
しかし出てきたのは、左の裏側に少し擦り傷がある程度でそのほかはかなり綺麗、そしてなんとまだまだ使えるクリートとエンゲージフィックス、純正の箱付き、という有り得ない好条件。
しかも店員さん曰く整備済みとのこと。稼働部からはグリスがはみ出しています。
即決。
まさに一期一会でした。

取り付け
写真では伝わりづらいですが、鏡面のボディが本当に美しいです。
ペダルは他の部品と異なり、ぶつけたりしなくても使っていれば多少傷がついてしまうもの。
使わずにコレクションとし飾っておこうか迷いましたが、完全な新品でもないので使うことにしました。いつか余裕があって新品を買ったらコレクション用にしようと思います。

本題。
まずペダル本体ですが、取り付けにアーレンキーが使えません。
ママチャリやエントリーグレードのペダルと同じようにペダルレンチが必要になります。
ビンディングペダルの多くはアーレンキーで取り付け可能なので、ペダルレンチをお持ちでない方も多いのではないでしょうか。
自分で取り付ける場合はペダルレンチも合わせて用意しましょう。

次にクリート側です。
構成は写真の通りとなっています。

ペダル本体、クリート、ネジ・ワッシャー、そして、”エンゲージドフィックス”と呼ばれる金具(右下)です。
クリートには遊びがない固定タイプと遊びのあるフローティングタイプがあります。
嵌めてみてわかったことですが、今回付属していたのはフローティングのタイプでした。
それぞれ取り付けるとこんな感じになります。
こちらも珍しいですが、ボルトがプラスネジになっています。
プラスドライバーは強く締めるのが難しく、マイナスドライバーの方が締めやすいです。
もしくはホームセンターで売っている六角のボルトに交換するのも良いかもしれません。

シマノやLOOKにはない、エンゲージフィックス。実際に購入してペダルに嵌めてみるまで何に使われるのか全くわかりませんでしたが、
どうやらこの金具をペダルがホールドするようです。
クリートの前側の部分が穴にハマるのはシマノ・LOOKと同様ですが、バネ仕掛けでホールドする部分が異なります。
シマノ・LOOKはクリート本体の後ろ側をキャッチして掴む方式ですが、
このProfitペダルは中心部分に取り付けられる、エンゲージドフィックスを掴んでいます。
使ったことはないですが、シマノのSPDペダルと似たような感じかもしれません。


インプレ
まずは筆者のペダル歴ですが、
シマノSPD-SL ノングレード → シマノ SPD-SL アルテグラ →LOOK KEO2 MAX
です。
SPD-SLが一番長く、クロスバイクの頃から2022年の秋頃まで10年近く使っていました。
特にこれと言った不満はありませんでしたが、
カンパニョーロのバイクにシマノのペダルをつけるわけにはいかないということで、
今のラバネロ号 納車の半年ほど前からLOOKを使うようになりました。
本題のProfitペダルのインプレです。
まず初めにクリートの遊びですが、かなり大きいと感じます。
遊びの角度は不明ですが、今まで使っていたシマノの青クリート(2度)、LOOKのグレーのクリート(4.5度)と比べてかなりクネクネします。
そのせいもあるかもしれませんが、なんか頼りないなあという感じが第一印象でした。
ホールド感が弱く、直ぐに外れてしまいそうな感じがします。
もちろんバネを強くすることができるので、実際はそんなことはないのですが、
上記で記載した構造上、がっつりホールドされているような感覚がありません。
シマノ・LOOKは”線”でホールドされているのに対し、”点”でホールドされているからではと思います。
また、ペダルの面積が小さいため、”面”ではなく”点”で踏んでいるような感覚です。
シマノ→LOOKに変えた時にも同じようなことを感じましたが、それ以上です。
シマノ、LOOK、カンパを並べてみると一目瞭然。
面積はシマノ>LOOK>カンパで明かに小さいことがわかります。

現在はサイクリング・ポタリングしかしないので、上記のような感じでも問題ありませんが、
競技をやるなら、特にトラックであれば断然シマノですね。
それから、自転車を降りた際のクリートの歩行性能ですが、
シマノ・LOOKのようにゴムがついていないので、非常に滑りやすいです。
アスファルト上であれば大丈夫かと思いますが、自宅や何かのお店に立ち寄った際は注意が必要です。
というわけで、性能的な長所は今のところ特に見当たりません。
では買って失敗だったか?というとそんなことはありません。
”性能的な”長所がないだけであり、
美しい見た目や珍しいカンパのペダルという優越感により所有欲を満たす存在なのは間違いありません。
このProfitペダルに限った話ではなく、昨今のカンパニョーロのパーツ全般に言えることですが、
レース等での絶対的な性能であれば、シマノはもちろん昨今凄まじい台頭を見せているSRAMを選んだ方が無難です。
ただ、フィーリング、デザイン、所有欲を満たす、と言った官能性能に関してカンパを上回るブランドは無いと思っています。
このProfitペダルもそんなカンパニョーロのパーツであることを感じさせてくれる素晴らしいパーツです。
消耗品のクリートがいつまで続くか心配ですが、大事に使い続けたいと思います。
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